シリーズ『来客簿』❷
Aちゃんは御年73歳。
「食の大家」である。
例えば映画のスクリーンに写し出される食べ物の時代考証をしたり、講演活動はもとより著作も多い。
そんな氏が拓郎ageに来るきっかけはやはり映画だった。
時代考証を担当した江戸時代が舞台の映画が完成し、関係者が集まる試写会。
エンディングに流れたのは吉田拓郎氏の「今日までそして明日から」。
試写会後は新宿界隈で仲間と飲み歩く予定だったが、慣れ親しんだそのメロディを聴いたとき、まだ一度も行ったことのない拓郎ageが閃光のごとく脳裏をかすめたらしい😮
以来10数年、彼が店に来て歌うのは「今日までそして明日から」。
それ以外を聴いたことがない🤣
ちなみにその映画はお蔵入となり、未だに公開されていない。